今更 明けましておめでとうございます。
Jan.24.2016 23:38
by sachi
昨年、新年のご挨拶もせずに申し訳ございませんでした。
Day'sの更新がないので、心配してメールを下さったお客様ありがとうございます。
実は、
昨年の暮れにベックの調子が悪くなり病院に行ったところ『腎不全』と言われました。
尿毒症も出ている状態で余命はこのままだと、1、2週間です。と、、
正直、信じられなかったのですが、現実ベックの様態は最悪でした。
腎臓は一度壊れると再生しません。
腎不全と聞いた時は『もう、終わった。。』と心の中で呟きました。
しかし、そんな状況でも食べたがる。吐き戻しても食べたがる、生きる事に必死なベックを見て絶対諦めないと誓いました。
今後は対処療法でしか生きられませんが、ベックの性格を考慮していちばんこの子に合った治療法を選択しました。
朝晩自宅での皮下輸液注射をし、排尿も定期的に促がしに行きます。
健康なワンコには栄養的に優れた食事でも、腎不全には食事内容で命取りになります。
ですので、タンパク質・リンの制限をし、芋はカリウムが多いので3回は茹でこぼします。
食事回数も小分けにして、腎臓に負担の無い食事を摂らせています。
一時期の、最悪の状態から何とか抜け出し、先生も驚くほどの奇跡的な回復力を見せてくれたベック。
ほんとに信じられないのですが、散歩も楽しみ、よく食べて、よく吠える。そして時には咬みつくベックに腹立たしくも、元気な姿に感謝しています。
腎不全は老化現象と言いますが、本犬が生きたいのならとことん付き合っていこうと思います。
仕事も大事ですが、ベックがいちばん大事です。
商品の事、オーダー品の件ではご迷惑をお掛けし大変申し訳なく思っております。
実は、新たな事もスタートさせる準備をしている最中でしたが徐々に進めて行こうと画策中です。
ベックに合わせた生活になりますが、これからも、より良いお店作りに励みたいので宜しくお願します。
そして、14周年を迎えたDOG SUPPAですが、当時からのお客様ワンコもお歳を召して大抵『腎不全』で亡くなっています。
自分のワンコもいつかは・・と思った矢先に発症しました。
2か月前の検診から、一気に状態が加速し腎不全に至りました。沈黙の臓器と言われる事の意味を理解しました。
今回、このような経験をし、ベックに教わったことが沢山あります。
ベックが苦しんだ事を無駄にせず、お客様ワンコのお役に立てるようアドバイスさせて頂きます。
人間みたいに透析が出来るところが少ないのが現状です。
お歳を召したら、小まめな定期健診は必ず受けてくださいね。
尿毒症による神経症状は本当に見ているほうが辛いです。
それと、今回このような危機に陥りスタッフが手紙をくれたり、、
『お店の事は任せて下さい!今は、ベックについてあげてください。』と、メールをくれたり。。
改めて、良いスタッフに囲まれていると実感しました。ほんと、ありがとう。
トリマーという職業は『犬が好きであること』というのが基盤だと思います。
だから、自分のワンコが病気になった時、介護が必要になった時は、絶対に見捨ててはいけないと言い続けています。
犬からすると頼れるのは飼い主だけですから。
予約仕事の大変なところですが、その時は、自分のワンコについてあげられる、長期休暇を取れる店に絶対したかったのでスタッフが増えていきます(笑。
やっぱり、スタッフの沢山の力が足りなければ回りまわってワンコに負担がかかりますからね。
ベックはこんな状況でもスタッフ達に会えて喜んでいました。
大変な時期を乗り越えて、また笑顔を見せてくれたベック、ありがとう!
私が後悔しなくて済むように頑張ってくれたのだと思います。
あの時、ワーワー泣いた私を、しんどい体で慰めてくれた優しいベック。
ほんとうに、生きていてくれてありがとう。
皆様も愛犬との何気ない日常を、一瞬をどうぞ大切になさって下さい。